面接対策

転職・退職理由の伝え方、重要なポイントとは?ネガティブな印象を与えない具体的な例文も

2022年4月30日

これまでに 8 回の転職を経験してきた私。

転職面接のたびに必ず聞かれたのが、「前職を辞めた理由はなんですか?」という質問でした。

やはり、どこの企業も退職理由は気になるようですね。

辞めた理由を正直に答えるべきか、それともマイナスイメージになることは隠しつつ多少ウソを交えてでもうまく返すほうが良いのか。

迷うところだと思います。

私自身、人間関係のストレスや病気が原因で退職したこともあるので、そのことを面接でどう話せば良いものかと悩みました。

実際、職場に何かしらの問題や不満を抱えて退職するケースも多く、答えづらい質問です。

マイナビ転職の退職理由ランキング を見ても、会社を辞めたいと思った理由として上位を占めているのは「待遇に不満がある」「人間関係がストレス」「職場や仕事が合わない」といったネガティブなものばかりです。

そんな「答えにくくて当然」とも言える退職理由も、答え方のポイントさえ押さえておけば、不利な印象を与えることなくスムーズに乗り切ることができます。

ということで今回は、退職理由の答え方について、私の経験も踏まえて詳しく解説していきます。

退職理由は基本的には正直に答えた方がいい

結論から述べると、退職理由は基本的には正直に答えた方がいいです。

その理由は、以下の通りです。

  1. 下手なウソをつくと後になってつじつまを合わせるためにしどろもどろになる恐れがある
  2. 正直に話しても、伝え方さえ間違わなければマイナス評価にならない
  3. 正直に話すことで、自分のリアルな人間性や誠実さを伝えるチャンスになる

ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

わかりやすいウソは見抜かれる

面接官は過去に何人もの応募者を相手に同じ質問をしてきています。

用意してきた耳障りの良い答えをスラスラと話しても、退職理由の模範的な解答は耳にタコができるほど聞いてきたはずです。

そこに現実味がなければ、すぐにウソだと見抜かれてしまいます。

「あ〜そうですか」とサラッと流してもらえれば幸いですが、一番マズいのは答えたことに対して深くツッコまれた場合です。

適当なことを答えてしまうと、後でつじつまが合わないことが出てきたときにしどろもどろになって、最悪パニックになるので、ウソはなるべく避けた方が無難です。

正直に話しても、伝え方次第ではマイナス評価にならない

面接官も人間です。

働いていればいろんな問題やストレスに直面することもあると理解してくれています。

例えば、私は体調不良で長期入院し、そのまま退職したことがありますし、お給料が少なすぎて不満が爆発して退職したこともあります。

もちろんそれをそのまま話してしまったらマイナスイメージを持たれてしまいますよね。

でも伝え方を工夫すれば、ウソをつかずに、マイナスのイメージを持たれることなく退職理由を伝えることができます。

大切なのは「事実をどのように伝えるか」なのです。

自分のリアルな人間性や誠実さを伝えるチャンスになる

実際に起きた出来事を話すことで、リアルさが伝わります。

「確かにネガティブなことは起きたけど、今は乗り越えてここにいる」ということを伝えることができれば、「この人は何か問題が起きても自力で乗り越えられる人だ」という信頼感に繋がります。

実際、私が面接中に退職理由を話すときには必ず「問題はあったが、もう乗り越えたので今は大丈夫」というストーリーとセットで話していました。

面接官は良い反応をしてくれて、嫌な反応をされたことはありません。

その場しのぎの答えよりも、「直面した問題をどのように捉えて対処してきたか」を真剣に伝えることで誠実さが伝わります。

大切なのは表現の仕方と説得力

面接官がなぜ退職理由を聞きたがるのかというと、こんな思いがあるからです。

  • 簡単に辞めない人がいい
  • 職場でトラブルを起こさない人がいい
  • この人を採用しても大丈夫なのか不安

確かに採用する側としては、トラブルを起こしたり身勝手な理由で辞めてしまう人を採用するのは不安ですよね。

そんな面接官の不安を解消できるように、退職理由について説明すれば良いわけです。

ここで一番大切なのは、表現の仕方と説得力です。

面接官が納得 & 安心できる退職理由をわかりやすく伝える必要があります。

面接対策として、以下の 2 つのポイントを意識して答えを考えておくことをオススメします。

意識するべき 2 つのポイント

  • 辞めた理由と転職の理由に整合性があること(面接官が納得できる)
  • ネガティブな理由だったとしても、今はもう解決済みであること(面接官が安心できる)

退職理由の具体的な答え方

ここからは具体的な答え方の例を挙げていきます。

私が使用した実例も交えました。(お給料と病気の例)

ただ、あくまで例なので、ヒントになる部分を拾うような気持ちで読んでいただければと思います。

「前職はどうして退職したのですか?」という面接官からの質問に対して、実際に受け答えする形で書いていきます。

回答例 1: 人間関係に問題があって退職した場合(パワハラ、いじめ、セクハラ、ギスギスした空気など)

これまでの職場は、個人個人が黙々と仕事をする環境でした。

私自身もそのような仕事の仕方が自分に合っていると思い込んでいました。

ただ、働く中で周りの人と細やかにコミュニケーションをとりながら協力して仕事をこなす機会があり、そのときに大きな充実感とやりがいを感じました。

御社のウェブサイトで活動を拝見し、御社ではチームになってプロジェクトを進めたり、一人ひとりが周りのことを考えながら力を合わせて仕事をするスタイルが主流だと感じました。

切磋琢磨できる仲間と一緒に仕事をしたいという気持ちが日に日に強くなり、転職を決意しました。

御社ではその時々で必要となる役割を見極め、チームについて行くだけでなく、縁の下で支えるようなサポートをできるようになりたいと考えています。

ポイント

  • 上司、同僚、後輩への不満は一切言わない
  • あくまで仕事のやり方、スタンス、スタイルを変えたいという方向に持っていく
  • 採用された場合、どんな風に会社に貢献したいかを付け加える

回答例 2: 給与や待遇に不満があって退職した場合(収入をアップさせたい)

前職の仕事にはやりがいを感じていましたが、収入の面で不安なところもありました。

20 代後半というタイミングで、年収に関して今までよりも真剣に考えるようになったということもあります。

これまでに 〇〇 と △△ の経験を積み、3 ヶ月前から 〇〇 に関する勉強を始めたので、それらを生かして御社でさらに自分の力を発揮できると考えております。

ポイント

  • 「給料が安すぎた」「収入が足りなかった」など、あまりにも直接的な表現は避ける
  • 年齢的にもお金に関して改めて考え直すタイミングだった、というスタンスで伝える
  • 年収アップを考えていること自体は決して悪いことではないので、もしも希望年収を聞かれたら「希望としては 〇〇 万円くらいですが、もしそうでなくても、自分の能力を評価していただけるよう精一杯尽力します」と前向きな姿勢を付け加えた上で希望金額を伝えるとGOOD

回答例 3:残業が多すぎて退職した場合(または休みが少ない、休みをとりづらいなど)

前職では仕事を優先しすぎて時間を忘れてしまうことも多く、自分の体調や生活を疎かにしているところがありました。

仕事に全力を注ぐことは自分の望んだことでもあったので充実感を感じていたのですが、体力や体調の面で無理が続いた時にパフォーマンスが落ちていることに気づきました。

それ以降、仕事で最大限の成果を出すには生活を整えることも大切であると考えるようになり、仕事の質を上げることを強く意識するようになりました。

仕事とプライベートとのバランスを取りながらメリハリのある働き方ができる御社の社風に魅力を感じたことも、志望理由のひとつです。

以前は長時間の残業を希望していましたが、現在はこれまでとは働き方を変えたいという気持ちが強く、残業は 月に 10 時間程度を希望しています。

繁忙期やイレギュラーな対応で残業が増える可能性があることも承知しておりますので、その際は対応いたします。

ポイント

  • 「残業が多すぎた」「残業続きで体調を崩した」など、ネガティブな印象を与える表現は避ける
  • 生活リズムを整えることで、よりいっそう仕事のパフォーマンス向上に繋がる、というスタンスで伝える
  • 残業をできるだけ少なくしたい場合や一切希望しない場合は、はっきり伝えておく。その場合も、忙しい時期には融通を利かせるつもりがあること伝えておくと面接官も安心するので、良い印象を残せる。

回答例 4: 仕事にやりがいを感じられなくて退職した場合(仕事が合わない、スキルアップ希望など)

〇〇 の事務に携わる中で、△△ の業務について知る機会がありました。

私自身、新たなことに挑戦したいと考えていたこともあり、△△ の仕事をしている知人に話を聞き、さらに興味が大きくなりました。

御社では前任者からの引継ぎがあるということで、一日でも早く △△ の業務を身につけ、日々の業務をスムーズにこなせるだけでなく、周りを見て臨機応変に動ける対応力のある人材になりたいと考えています。

ポイント

  • 「やりがいがなかったのでやる気が失せた」というニュアンスのことは一切言わない
  • 新たなことに挑戦したいという向上心と意欲をアピールする
  • どんな人材になりたいのかを話し、自分がその会社で働いているところを面接官にイメージさせる

回答例 5: 病気やケガで退職した場合(体調不良全般、適応障害なども)

胃にポリープができて入院しました。

2 週間ほどで退院しましたが、少しの間は経過観察をしながら体調を万全に整えたいと考え、一旦退職することにしました。

その後は主治医からも問題ないと診断され、通院の必要もなくなりました。

今は完全に回復し、早く仕事に復帰したいという気持ちも強く持ち続けてきました。

御社での 〇〇 の仕事に特に興味があるので、これから全力で吸収していきたいと考えています。

ポイント

  • 病気を克服して、今は働ける状態であることをはっきりと伝える
  • 病気のことを詳しく説明するよりも、仕事を頑張りたいという意欲をアピールする

というわけで、いくつか例を挙げてみました。

細かい言い回しや話の繋げ方など、ご自分のケースに当てはめてアレンジしてみてくださいね。

退職理由を正直に話さない方がいいケース

どんなに表現の仕方を工夫しても、退職理由の内容によっては良い方向に持っていけないこともあります。

以下のケースに該当する場合はマイナスのイメージを持たれてしまうことが多いので、正直に話さずに別の退職理由を用意して面接に臨む方が良いです。

正直に話さない方がいいケース

  • パワハラ、セクハラ、いじめなどで精神がボロボロになって退職した
  • 不倫や横領など、不道徳なことを理由に退職した

2 つのうちのどちらかに該当する場合は、ウソをついてでも別の退職理由を用意することをオススメします。

面接では、履歴書だけではわからない人柄や雰囲気などの人間性を確認することも目的のひとつですからね。

一つひとつの受け答えから伝わる印象がとても大切ですし、採用に不利になることは隠しておいた方が良いこともあります。

不利になる印象

  • 人間関係で問題を起こしやすい人
  • ルールや法律を守れない人

ルールや法律を守れない人が不利になるのは当然として、理不尽なのはパワハラなどの被害に遭って退職した場合です。

被害者であることが不利になるというのは納得がいかないと思います。

ただ、面接官に「些細なことでも被害者意識を持ち、問題を大きくする人かもしれない」という警戒心を抱かせてしまったり、「結局はトラブルの当事者でしょ?」と思われてしまうことも十分にあり得ます。

つらい思いをして泣く泣く退職したとしても、面接官はそれを話すべき相手ではありません。

人間関係のトラブルに巻き込まれたという情報は、不利になることはあっても有利に働くことはありませんので話さないでおく方がベターです。

では、どう答えればいい?

私の経験上、やむを得ない場合には以下の回答で乗り切るのが一番無難だと思っています。

ちなみに、私が実際に面接で話した回答です。(どちらも私の本当の退職理由でした)

  1. 体調を崩して一時的に療養が必要だった(でも今は回復したので問題なく働ける)
  2. 家族の介護が必要だった(でも今は介護施設が見つかったので問題なく働ける)

この 2 つは面接官としては深く掘り下げづらい内容のようで、特に詳しく聞かれることはありませんでした。

そのためウソにウソを重ねる必要もなく、あれこれ話さなくても済むはずです。

特にパワハラなどを理由に退職した場合は ① をオススメします。

心の療養が必要だったことは事実でしょうし、そう考えるとウソをつくことにもならないので言いやすいと思います。

どうしても良い答え方が思いつかない人は転職エージェントを頼る

これまでの内容を読んでも、どうしても良い答え方が思いつかない、自分のケースに全く当てはまらないという人もいるかもしれません。

そういう人は、早めに転職エージェントに相談するのがベストです。

もちろん転職エージェントには正直に本当の退職理由を話した上で、面接でどう伝えれば良いのか相談に乗ってもらいます。

私も何度か相談してアドバイスをもらいました。

転職エージェントは場数をこなしているプロなので、とても頼りになります。

人間ですから、どうしても職場に馴染めなかった、大嫌いな先輩とソリが合わず限界だった、そういった理由で退職することもありますよね。

そんな伝えづらい退職理由も、「では面接ではこんな風に伝えましょう!」といくつか案を出してくれてとても助かりましたし、気持ちの面でも救われました。

正直、私も初めて転職エージェントに相談する時は、「そんな理由で退職したんですか?」と責められるかも…という先入観があってドキドキしてすごく不安でした。

でもいざ話してみると、「そういうケースはよくあるので大丈夫ですよ」とのこと。

また、私が驚いたのは、エージェントの方々は面接対策に慣れているので、言い換えのボキャブラリー力が違う!ということでした。

「そっか、そういう伝え方があるんだ!」「確かにその言い回しならネガティブに聞こえないし、むしろ良い印象を持たれそう」と学ぶことも多かったですね。

私自身、30 代になってからの転職のほとんどが、転職エージェントのアドバイスを活かして成功したと言えます。

ひとつの質問に対する回答で悩みすぎると面接対策の時間が足りなくなってしまうので、行き詰まったときは早めにプロに相談してアドバイスをもらうことをオススメします。

まとめ:退職理由のベストな答え方

今回は「面接で退職理由について聞かれたときの答え方」について、私の体験談も含めた事例を紹介しながら解説してきました。

いざという時に焦ってしまわないように、面接の受け答えを考えて準備しておくことがとても大切です。

言い換えると、しっかりと準備さえしておけば、退職理由のような答えにくい質問にもはっきりと答えられるので安心ですね。

本番でも落ち着いて対応できます。

ご自身の実体験(本当の退職理由)をもとに話の構成と伝え方を考え、良い印象に持っていく答え方ができればベストです

最後にこの記事の大切なポイントを振り返ると、

退職理由の答え方、2 つのポイント

  1. 辞めた理由と転職の理由に整合性があること(面接官が納得できる)
  2. ネガティブな理由だったとしても、今はもう解決済みであること(面接官が安心できる)

この 2 つを念頭に置いて、この記事で挙げた事例をヒントにしながら、ご自身の状況を上手に説明できる退職理由を考えてみてほしいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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